合同会社が増えていくかどうかのポイントは、ひとえにパススルー税制が導入されるかどうかにかかっていました。
パススルー制度は、通常会社組織の場合、法人が出した利益に対して「法人税」を課税されますが、その後配当されたお金に対して、今度は個人の所得として課税されてしまうのです。つまり、「法人税」と「所得税」の二重課税になるのです。
しかし、「パススルー制度」は、このうち法人税がなくなり(3割くらいですから非常に大きいです)個人に対する所得税のみが課税になる制度なのです。
法人税という利益の3割課税が無くなる!いかに大きい問題かわかりますよね。欧米では、このパススルー制度が取り入れられていましたので、日本版も同様になると大きな期待があったのです。
しかし・・残念ながらLLCにはパススルー制度は導入されませんでした。
「法人」に「法人税」が掛からないのはおかしい!という主張からです。
しかし、パススルー制度を取り入れている、もう一つの事業団体としてLLP(有限責任事業組合)が出来たのです。
ただし、このLLPは、何かの目的として、その間存続する団体のため、今からの起業には向きません。