日本政策金融公庫の「新創業融資制度」に関して、今まで融資を申し込めるのはおおむね「自己資金の倍までが目安」でした。 勿論、これは実行額ではなくあくまでも申込みができる額のことです。

これを自己資金の要件といいます。

その自己資金要件が今回実質的になくなりました。

新創業融資制度:日本政策金融公庫
なんと、申込み額は自己資金の9倍までOKとなりましたし、6年以上経験のある業界で起業する場合、その要件さえもありません(つまり自己資金ゼロでOKということ)。

あ、1回目の税務申告を終えるまでです。つまり、起業してから決算が終わるまでということですね。

また、貸し出し金額も1,500→3,000万円までに大幅引き上げ。

これは今起業するしかないでしょう!と言いたいところではありますが(笑 勿論、申込みができるというだけで、融資がおりるかどうかは別の問題です。

 

で、気になる実際のところです。 いろいろと調べてみました。

しばらくは、公庫内部で「おおむね」の目安としての自己資金要件は生きている予定です。

ですので、やはり借り入れできる目安は、自己資金の倍までの額ということになりそうです。

ただ、「しばらく」というのは、3~4ヶ月程度ですね。

つまり、今年の夏~秋ごろからは変わってくると思います(春先からの状況をみてでしょうが)。

 

おそらく「AタイプとBタイプ」などに選別という流れになるかと思います。 ガンダムでニュータイプとありましたが、少し違う・・。

例えば、Aタイプは、事業計画などもはっきりしており、本当に自己資金要件をみない起業。

Bタイプは、事業計画に無理があり、今までとおり厳格に自己資金をみる起業。

要するに、公庫の内部で、ランクというか振り分けができそうな感じですね。 それにより、貸し出しの可否や金額などが決まってくると。

 

現実的に全額借り入れでの起業というのは、成功する確率がかなり減る(公庫の返済も滞る)可能性が高い。 起業の第一歩は定期預金からというのは、変わらない真理の一つです。 本人の心構えと、必要なお金を貯めるためです。

なんにしても、政府をあげて起業を支援している方向ですね。 この機会を捉えていきましょうか!