日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)の創業融資に、連帯保証人不要制度があります。
融資上限額が1,500万円なのですが、起業相談をしていると「1,500万円までは、申し込みできるのですよね?」という質問をよく受けます。
確かに・・・。
ただ「申し込みできる」のであって「実際に融資される額」とは違います。
現実的に、融資実行額は400万円前後が一番多いラインです。
そして、厳しい話ですが「融資が、申込額の満額でる人はそんなに多くない」という事実があります。
なんで?
答えは「事業をやってみなければ、売り上げがわからない場合が多いから」です。
つまり、事業計画のとおりにはいかないので、資金繰りも厳しくなる可能性があり、融資額も絞られるということ。
代表的なものは飲食店です。
いくら腕がよかろうが、
材料がよかろうが、
お客様が入るとは限りません。
立地やその時代の流行など、いろいろなことがあります。
飲食店で儲かっているのは、5%くらいと言われてます。
2割がトントンで、後は赤字状態とか。
逆に、起業前から売り上げ見込みがあること。
つまり、お客様がいることは、非常に大きなアドバンテージになります。
ワールドカップのサッカーで言うと、最初から2点くらいもらっている感じですね。
例えば、前職の会社やお客様が応援して、仕事を回してくれるパターンです。
この場合、融資申請もスムーズに行くことが多くなります。
だって「冒険」ではないですもん。
当初から売り上げ見込みがありますから。
確かに恵まれたパターンかもしれません。
でも、起業と一口に言ってもいろいろな形態があります。
是非、スタートからからアドバンテージを作るように起業前の生活もがんばりましょう。